心室細動
- 心室内での興奮が無秩序に行われているもので、きわめて危険な状態。
- QRSは幅広く、不規則な波形を示し、またP波は認められない。
- 血圧の低下が著しく、脈は触れなくなる。
- 直ちに、医師及び周りのスタッフ全員を呼び、救命処置をとる必要がある。
異所性興奮が、心室内の様々な場所で、無秩序に早い周期で、繰り返し起こっている状態である。心室な無秩序な興奮を行っているために、心室全体としての均一な収縮がなく、心室からの血液拍出が行われない。
意識は消失し、数分以内に正常調律に戻らない場合、死に至る最も危険な不整脈である。心室性頻拍、連続性又は多源性心室性期外収縮、R on T型心室期外収縮などから心室細動に移行することがある。
普段から、このような危険な不整脈に遭遇した場合の緊急連絡体制や、救急用の器材、薬品などの管理について徹底しておくことが大切である。
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