ハート先生の心電図教室

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第3度房室ブロック

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要点
  • 3度(完全房室ブロック)では、心房からの伝導が、全く途絶えてしまう。
  • 洞結節の興奮は心房で留まり、一方の心室は、心室内の自動能を有するペースメーカー細胞によって独自に調律を続ける。そのため、P波は正常の興奮回数(60/min以上)を示すが、一方の心室側は、正常の興奮回数を生むことが出来ないため徐脈となる。
  • 血圧は、徐脈の程度によって低下することがある。
  • 心拍数が45/min以下となると1分間に心臓が送り出す血液量(心拍出量)が著しく低下し、アダムス・ストークス発作を起こすことがある。
  • 直ちに、医師に連絡を取り、ペースメーカーの適応について判断する。

高度な房室伝導障害により、心房からの興奮が心室に全く伝導されない状態である。心室は房室接合部以下の刺激中枢の自動能により、独自に興奮する。しかし、興奮の中枢が下位に移るに従って興奮発生能力が低下するため、その結果徐脈となる。

心房と心室の収縮時期が連動していないため、心室への血液供給が不均一となり、かつ徐脈の結果、心拍出量や血圧が低下することが多い。

急性心筋梗塞で、完全房室ブロックが起こると心停止の危険が高く、また徐脈性心不全、低心拍出量状態となりAdams-Stokes発作を起こす。このため、ペースメーカーの装着が必要となる。

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